日本再生ネットワークが今日の産経新聞を引用して報道しています。
中国に国際政治の舞台で、またインド洋での給油活動で活躍できる場を中国に与えると根回しして、日本がインド洋で継続活動できないしたうえでの自衛艦の撤退があったのではないか。今回の訪中はその延長線上でのことではないのかとかんぐりたくなります。
杞憂であればと思いますが。
◆【正論】中国軍事専門家・平松茂雄 海自補給を中国軍が代行? (産経 07/12/25)
http://sankei.jp.msn.com/world/china/071225/chn0712250248000-n1.htm
■インド洋でも十分の活動能力
≪30年以上の海上実績≫
日本の海上自衛隊がインド洋での給油活動を停止したことに関連して、中
国海軍がこの活動を代替するのではないかとの見方がにわかに出てきた。そ
れに対し、中国海軍の洋上補給能力を過小評価する見方がある。その論議を
みていると、中国の軍事力に対する相も変わらぬ無知あるいは過小評価を感
じないわけにはいかない。
中国海軍の洋上補給活動は近年になって始まったものではなく、30年以
上に及ぶ歴史を持っている。1980年5月、中国は南太平洋のフィジー島
近くの海域に向けて、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を実施し
た。
この時、大陸間弾道ミサイルを追跡・誘導する科学観測艦「遠望」号とそ
れを支援する海洋調査船、サルべージ船、洋上給油艦など6隻の艦艇からな
る観測船団が2組編成され、さらに2組の船団を護衛する6隻の「旅大」級
ミサイル駆逐艦が随伴した。
観測船団は上海を出港してわが国の沖縄本島と宮古島の間の海域を通って
太平洋を縦断し、フィジー島近海海域でミサイル実験を追跡する実験に従事
した後、同じ海域を通って上海に帰港した。40余日の航海であったが、そ
の間2隻の洋上給油艦は60余回船団の艦艇に洋上給油したと報じられた。
≪日本側専門家の甘さ≫
当時筆者がこの事実をある海上自衛隊の幹部に話して意見を求めたところ、
「中国のやっているのは、補給艦の後部から補給を受ける縦向きのやり方で、
あんなのは駄目だ。海上自衛隊では補給艦と受給艦が横に並んで行っている。
横向きの補給は高度の技術が必要で、中国海軍にはとても無理」と、言下に
切り捨てたのである。
当時筆者は相模湾で海上自衛隊の洋上補給訓練を何回か見学したことがあ
る。大きさが違い、速度の異なる2隻の艦艇が、至近距離で同じ速度で一定
の間隔を保って、燃料、水、各種物資を補給することが簡単でないことは理
解できる。
だが中国ができないと決め付けるのは暴言である。その時筆者は「中国を
ばかにしていると、そのうち中国もできるようになりますよ」と述べた。
80年代に入ると、中国海軍は南シナ海、西太平洋で長期間に及ぶ大規模
な軍事演習をしばしば実施するようになり、また85年には海軍艦艇部隊が
パキスタン、バングラデシュ、スリランカを友好訪問した。こうした軍事演
習や友好訪問ができたのは、「縦向き」とはいえ、洋上補給艦が洋上で各種
物資の補給を行ったからである。
こうした過程を経て、87年5月、東海艦隊の洋上補給艦が、西太平洋上
で、縦向き、両横向き、さらにヘリコプターによる上空からの4方向からの
補給を実施した。
その模様は解放軍報、解放軍画報、艦船知識その他の新聞雑誌に写真入で
誇らしげに報じられた。
90年代に入ると、洋上補給活動は本格化するが、いくつか注目する動向
を思いつくままに挙げると、97年、太平洋を横断して米国西海岸の米海軍
基地を訪問した後、メキシコ、ペルー、チリと南北米大陸の西海岸を南下し
つつ友好訪問した。2002年には、インド洋からスエズ運河、地中海を通
って西欧諸国を歴訪した後、大西洋を横断しパナマ運河を通過して世界一周
の航海をした。
≪現実を直視する必要≫
また1999年から2002年にかけて4回実施された無人宇宙船の打ち
上げ、続く2003年と05年の有人宇宙船などの重要な宇宙開発事業にお
いても、4隻の「遠望」号が北太平洋、南太平洋、インド洋、大西洋に展開
して打ち上げを支援したが、これを可能にしたのも洋上補給活動である。
さらにこの数年来パキスタン、インド、タイの海軍との海上共同捜索・救
助演習、米国サンディエゴ近海と南シナ海海域での海上共同捜索・救助演習
をはじめ、いくつかの国と共同で実施されている対テロ闘争にも、補給艦が
随伴している。
中国の洋上補給艦あるいは洋上補給活動は、わが海上自衛隊に比べると水
準は低いかもしれないが、目的は十分達成できる水準に達しているとみられ
る。後は場を踏むだけである。
わが国の軍事専門家たちの見方は非常に厳しい、というよりは完璧(かん
ぺき)主義であり、中国の軍事力あるいは軍事活動についての見方が厳しい。
というよりも筆者の長年の中国軍事研究から言えば、中国の軍事努力につ
いて何も知らないのに、過小評価したり、バカにする傾向が強い。改める必
要がある。