前回に引き続き、メルマガ版「台湾は日本の生命線!」をご紹介します。
小生は考えます。台湾が中国の覇権下に入る時、ほぼ同時に沖縄も同じでしょう。
中国の軍拡目標はアジア太平洋での覇権確立。そしてその第一段階が台湾併呑。
もしこの島が「中国の不沈空母」と化せば日本は・・・。中国膨張主義に目を向けよ!
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【論説】
台湾が新局面―最早許されない日本の媚中姿勢 (03/26記)
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二十二日の台湾総統選挙で国民党の馬英九が勝利したので、我が政府はおそらくホッとしたのではないだろうか。これで中国は満足し、台湾海峡の緊張も緩和されるのではないかなどと…。自民党と同様、同じ媚中仲間だなどと言って、馬英九にシンパシーでも抱いただろうか。
それはともかく、高村正彦外相はその日、次のような談話を発表した。
!)「新たな状況の下で、台湾をめぐる問題が両岸当事者の直接対話により平和的に解決され、対話が早期に再開されることを期待する」
!)「我が国政府は、いずれかの側によるいかなる一方的な現状の変更の試みも支持できない」
!)、!)とも、政府がこれまで再三繰り返してきたものだ。と言うより、台湾問題に関しては馬鹿の一つ覚えのようにこれらしか言わない。よく吟味しないとわかりにくいことだが、これほど政府の「媚中根性」をわかりやすく露呈したものもそう多くないのである。そこには台湾と中国に対する誤ったメッセージが込められている。
!)には「両岸当事者の直接対話により平和的に解決され」とあるが、このセリフはかつて台湾の国府と中共が「中国の代表政権」の座を巡って対立していた時代からのもので、もともとは「中国の内政問題は中国国内の当事者同士で平和的に解決してもらうしかない」と言う意味だった。
しかし今の時代、そのようなセリフは通用しないだろう。台湾は民主化を経てすでに台湾人の国家となっており、もはや台湾問題は中国の内政問題などではない。だが中国との摩擦を怖がる政府は、今でも台湾問題をあえて中国内政問題として扱い、それに関与する勇気のない自分を正当化しているのだ。
平和志向の台湾に対し、中国が軍事力を背景に「統一しろ」と一方的に迫っている今日の状況は、善良な市民がヤクザに脅迫されている状況そのものだ。それを目撃した他の市民は「当事者間同士の問題。私には関係ない」などと言っていいのだろうか。そういう者はヤクザが怖い事勿れ主義者か、すでにヤクザには頭が上がらなくなっている人間のどちらかだが、まさに日本はその両方に該当する。
しかしヤクザのこうした振る舞いを黙認しては、台湾にとって危機であるばかりか、ヤクザをますます増長させ、社会全体も危機に見舞われることになるだろう。このようなこともわからない日本は、つまり戦略がないのだ。
「対話が早期に再開されることを期待する」と言うのも同じことだ。国内では「中国は李登輝政権時代に一時対話を進めたこともあるが、独立志向の強い陳政権時代は拒否してきた」(北海道新聞、二十三日社説)との誤った見方が広く持たれているが、対話を拒否しているのは台湾ではなく中国なのだ。
中国が台湾は「一つの中国」の原則を前提にしないかぎり対話には応じられないと言っているのである。つまり「台湾も中国領土」と言う原則に立てと言うわけだ。しかもその「中国」とは「中華人民共和国」だと言うのだから、民進党はおろか、国民党ですら受け入れがたい条件だ。
ところが政府は台湾に、その中国との「早期対話」を求めているのである。これは台湾に対し中国に妥協、屈服しろ、自らの主権を否定しろと言うメッセージであるとともに、中国への協力約束のメッセージにもなる。
!)も、中国ばかりを励まし、さらには国民の現実への認識を混乱させるものだ。台湾と中国の「いずれかの側によるいかなる一方的な現状の変更の試みも支持できない」と言うが、その「現状」とは台湾と中国との分離状態を指すものだ。
だが政府は、たとえば台湾が国連加盟の動きを見せて中国を刺激すると、政府はこのセリフを台湾だけに突きつけて牽制する。しかし台湾が行っているのは、「現状」を誤解する国際社会に「現状」を明確化することなのである。それに対し、一方的に「現状」を糊塗し、軍備拡張で「現状」を破壊しようとしているのは中国だ。だからこそ台湾はそれに抵抗しているのだが、政府は「現状破壊は止めろ」などと中国には言わない。緊張が高まっても台湾だけにクレームをつけるのだから、中国の「現状変更の試み」には支持表明をしているようなものだ。
高村外相は「新たな状況の下で」と付け加えた。つまり「新しい国民党政権の下」で「対話の再会を」と言ったわけだが、政府の「対話再開」要請にはますます危険度が増して行く。なぜなら国民党はこれまで政権奪取のため、愚かにも中国との提携を進めてきた政党だ。つまりヤクザの力を借りてきたばかりに、今後はヤクザから離れようとしても、すでにそのしがらみから抜け出せすことが困難になっているのである(たとえば台湾経済はすでに中国の人質状態だ)。だからやがて台湾を待つのは平和統一の交渉テーブルだ。
政府は本気で「中国統一」を望んでいるのか。これからの政府に求められるのは台湾問題への現実な対処である。中国にとり、これからの正面の敵は民進党ではなく国民党である。だから国民党も中国現実の脅威を正視せざるを得なくなる。そこで到来するのが日台提携の好機である。
だが中国から見れば国民党政権ほど脆い敵はないかもしれない。今後台湾が中国と言うヤクザの走狗になり下がったとき、その国もまた中国の利益のため、日本の前に立ちはだかりかねなくなる。ただでさえ国民党の一部には中国人意識=反日意識があるのである。だから中国の対日戦略のコマになり十分得ると言うわけだが、我が国はそれを許していいのか。
幸い大方の台湾人は親日的で、日本との連携を熱望している。だからこそ政府は今後、台湾に対して現実的、かつ積極的な対応をとらなければならない。従来中国への配慮で、台湾とは政府間関係を持たないことに徹してきた政府だが、これでは増大する一方の中国の脅威に対抗できるはずがない。
高村外相は、「(台湾とは)今後とも非政府間の実務関係として維持して行く」との方針も再確認したが、いつまで馬鹿なことを言っているのか(いつまで中国に対して誓約を繰り返すのか)。このままでは日台両国がそろって中国の属国になりかねない。
これから政府がやるべきことは台湾政府との堂々たる連携である。我が国は独立国家として中国の反対を押し切り、それを行う自由を持っている。
中国に気兼ねする時代は本当に終わったのだ。日米陣営と中国陣営との間で揺れ動くであろう国民党政権。そしてそれを操って日台間に楔を打ち込むことを狙う中国。我が国に残された道は、その中国に隙を見せないこと、要するに日台の提携強化で中国に対抗する以外にないのだ。
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