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古代から続く神事を崩壊させた「新生活運動」
合理主義ほど危険なものはない。


 日常的な信仰から見つめ直す「日本人の天皇」    ──島根県松江市・美保神社の巻 続
     種替神事を消滅させた「新生活運動」

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▽神事を通じて広がったカバシコ

 出雲・島根の旅は前回で終わる予定でしたが、肝心なことを書き落としたので、続きを書きます。太平洋の大海原を縦横無尽に疾走した縄文人の稲作信仰を伝える、美保神社の知られざる祭り「種替(たねかえ)神事」は、なぜ消えたのか、についてです。

 ヒントを与えてくれそうなのは、神事にまつわるもうひとつの謎「カバシコ」です。

 カバシコというのは、特有の香りを放つ「香り米(かおりまい)」のことです。種替神事を通じて、カバシコは美保神社から中国地方西部に広く伝播した、ということになっています。けれども、この伝承を証拠立てるものは何もないようです。

 香り米には、香稲、におい米、カザリ、デコロ早稲(わせ)など、さまざまな呼び名があります。栽培地域も広く、九州から北東北まで広範囲に生産されてきました。たくさんの品種があり、出穂期や開花期の早晩性、草丈などの品種特性もさまざまですが、スミレの花のような芳香を発することは共通しています。

 香りの成分は2─アセチル─1─ピロリンという揮発性のカルボニル化合物だと説明されています。

 平成5年の大凶作で緊急輸入されたタイ米は「2ランク、3ランクの米」などと報道され、「まずい米」の悪評に拍車をかけたものですが、タイで最高級の米とされているのがまさにこの香り米です。「カオドクマリ(ジャスミン米)」という名前で呼ばれ、タイでは米の総生産量の2割を超える300~400万トンが生産されます。

 また、世界でもっとも高級な米とされているのはパキスタンの「バスマティ」で、やはり香り米です。

 世界的に見て、高級米の代名詞が香り米なのですが、説明すればするほど、現代の日本人にはピンときません。


▽世界最貧国のもてなし料理

 インドの西に位置するバングラデシュは稲作が盛んな国で、地域によっては三毛作が行われ、日本の3倍もの米を生産する年もあります。

 日本には「豊葦原水穂国(とよあしはらのみずほのくに)」という古典的な呼び名がありますが、バングラには「黄金のベンガル(ショナル・バングラ)」という美称があります。収穫期にこの国を訪れると、果てしなく広がる水田がまさに黄金色に輝いて壮観です。

 この国の国歌は、アジアで最初にノーベル文学賞を受賞した、ベンガルの詩聖ラビーンドラナート・タゴールが作詞作曲した歌で、この「黄金のベンガル」を心から称える賛歌です。

 首都ダッカの市場などでは、香り米が普通の米といっしょに、ごく普通に売られています。といっても、1キロ24タカ(1タカ=2.7円。当時)。世界最貧国などといわれ、物価水準がまったく異なるこの国では、これ以上はない高級米で、貧しい人たちにはとても手が出ません。

 香辛料をふんだんに用い、鶏肉やマトン、魚介類などを入れて炊きあげたビリアニは、バングラの最高のもてなし料理で、現地でお世話になったイスラム・チョードリさんにはご自宅で何度となくごちそうになり、豊かな食文化を堪能させていただきました。

 バングラの香り米を、援助活動に協力していただいた都内の米屋さんにおすそ分けしたところ、ある日曜の朝、炊飯器で炊いたといいます。私の説明不足で、香り米だけで炊いたものですから、たいへんです。家中に強烈な匂いが立ちこめ、朝寝を決め込んでいた娘さんが「何事か」とあわてて起きてきたといいます。それほどいまの日本人には馴染みが薄れてしまったのが香り米です。


▽民主主義を阻害する因習・迷信

 話がそれてしまいました。話を美保神社にもどすと、種替神事の御種(おたね)は竹やキノコまで生えてくるという霊威の稲籾ですから、香り米がみのっても何の不思議はありません。それなら、この神事が香り米の伝播に一役買ったというのは、なぜなのでしょうか。

 バングラの話をしましたが、インドや中国、朝鮮などでは古くは上流階級が食する米として栽培されたといわれ、日本でも、たとえば土佐では神様にささげる神饌米(しんせんまい)や賓客をもてなす米として作られたといいます。「混ぜれば古米を新米によみがえらせる」という香り米を、昔の人たちは高級米として珍重したのかもしれません。

 だとすれば、節分の夜に美保神社にお詣りする農民は、豊穣を願い、いちばんいい自分の米と神社の御種とを交換したのでしょう。この庶民の切なる信心が、美保神社を起点にして、カバシコが地方に広がった、とする神話を生んだのかもしれません。

 こうした庶民の信心を否定し、種替神事を消したのは、戦後の合理主義です。美保神社の横山宮司さんはずばり、行政肝いりの「新生活運動」だと指摘します。

「新生活運動」それ自体、いまや記憶にうすいですが、運動を推進するための全国協会が設立されたのに続いて、各自治体に協議会が結成されたのは昭和30年のことでした。目的は、民主主義の発展を阻害する旧弊として、伝統的な生活様式や村の因習迷信を駆逐することで、公権力を背景に強力に展開されたのでした。

 運動は食生活の改善、環境衛生の向上、生産向上に寄与しました。しかしその反面、科学と民主主義の名のもとに、かけがえのない精神文化を少なからず変更・消滅させたことは間違いありません。

 その代表例がおそらく美保神社の種替神事なのでしょう。

 同様のことがいま、宮中祭祀について起きています。世俗合理主義にどっぷりとつかっている宮内官僚たちには、天皇の祭祀は民主主義を阻害する因習・迷信としか見えないのかもしれません。長く受け継がれてきた祭祀の形式を変更して恥じないのは、そのためでしょう。(この項、今度こそ終わります)
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