長野聖火リレー抗議活動紀実 台北市在住 何宗哲
3月14日、中国がチッベトを弾圧したと報道されました。全世界がこれに注目して、中国に種族虐殺、文化破壊を止めるよう、そしてダライ・ラマと対話するよう要求しました。しかし中国は、ダライ・ラマに台湾が中国の一部であると承認することを対話の条件としました。これを見てもわかるように、中国には台湾独立もチベット独立も同じことで、背中に刺さった痛いとげは抜かないではいられないのです。
4月初旬、ロンドン、パリ、サンフランシスコなどで相次いで聖火リレーに抗議してチベットを支援する行動が見られました。「フリーチベット」の声が世界中で起こったのです。私はそれを知って、とても感動しました。
3・22の総統選挙で「終極統一」を主張する中国国民党の馬英九が大勝し、私はそれが台湾人として恥ずかしく、すっかり気落ちしたので、気分転換に4月24日から日本の東北で花見をすることにしました。そこへ永山英樹さんから26日の長野聖火リレー抗議行動の知らせを受けましたので、すぐにコースを変えて、上野から一番早い0630の新幹線で、長野へ向かいました。
びっくりしました。中国学生のような人たちなどで満席だったのです。私たちは一時半立って行きました。それから各駅でも同じような人たちが続々と乗ってきました。なぜ?噂だと、中国政府がお金を出して学生を聖火歓迎で動員したとのことでした。
0804に長野駅に着きましたが、駅の前は見渡すかぎり赤い中国の国旗で埋められていました。これでは「中国長野市」ですね。怖いと思いました。
その中で力強い「フリーチッベト」のスローガンが聞こえました。そしてチベット応援団が集まっているのが見えました。日本人のデモです。そのとき、雨が降っていましたが、たくさん日本人の若い人が参加していました。私はこれを見て勇気が湧いてきました。そしてそれに参加しました。
中国人は「一つの中国原則」の標語を掲げていました。チベットも台湾もみんな中国の領土という意味です。日本人は抗議をしてはならないと言いたいのです。
それで一緒にいた台湾人は、日本人からハンドマイクを借りて、北京語で「台湾は台湾、中国は中国、台湾は中国ではない」と呼びました。すると中国人たちはものすごく怒りました。こちらに突撃しそうな勢いでした。
私たち台湾人は、中国人はそんなに台湾を侵略したいのかと知って、本当に驚きました。あの光景はすべての台湾人に見せたかったですね。中国人には台湾人との平和共存は無理だとわかることでしょう。台湾人にとって、やはりチベットは他人事ではないのです。
言葉のわからない日本人たちもびっくりしていました。一体何を言って中国人を怒らせたのかがわからなかったからです。それで今度は永山さんが、日本語で「台湾は台湾、中国は中国、台湾は中国ではない」と叫んでくれました。中国人たちはまた怒りましたが、大勢の日本人たちも大声で「台湾は中国ではない」と叫んでくれたので、感激しました。
沢山の日本の若い人たちが自発的に参加して、いろんなスローガンを叫びましたが、しかし行動にはとても秩序があり、一心団結していました。
そして日本人のチベット支持の声は全世界へ伝ったと思います。今年は明治維新140年です。幕末維新では若い志士が輩出されましたが、維新精神は復活し、世界の弱者を助けようとしたのです。日本の未来に光明を感じました。
それに比べて中国政府は絶対に許せないですね。中国政府は留學生を金銭で買い、他の国で事件を起こしました。「和平崛起」(平和的台頭)など、絶対に嘘です。全世界は注意が必要です。
長野で台湾人の声が上がらなかったのは、台湾の危機です。全世界はチベットを支持していますが、台湾は中国に吸収されるだけでしょうか。
台湾人も立ち上がって、もっと中国に対抗しなければならないと思います。その時は、日本の若い志士たちとも一緒に闘いたいです。
台湾人が長野で見た日本人の民族性
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