「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 より転載しています。
69172人が犠牲。中国当局発表の数字は本物か、推測か
四川省大地震、犠牲者の数え方は「推測にすぎない」と当局者が言明 ****************************************
「奇妙な十日間」と名づけられた。
地震発生から十日間、外国メディアの取材は被災現地からほぼ自由な報道に見えた。
テレビも被災状況をつぶさに中継した。ネットへの書き込みも自由、NGOの現地入りも自由。そして倒壊した校舎で犠牲になった児童の父兄らの抗議、集会の報道もかなり自由だった(ついでながら、この間に現地から生きた情報を多数発信した産経新聞の福島香織さんに「ボーン上田賞」を!)。
PTA抗議集会を取材した記者らが拘束 十日間が、奇妙なムードのもとで経過すると、ネットの書き込みは「愛国」一色となり倒壊した小学校跡でPTA抗議集会を取材した朝日、共同、AFPの記者らが拘束される。
ついで手抜き工事と共産党幹部の腐敗、癒着に抗議の書き込みを行った教員が逮捕され(な、なんと国家転覆容疑だって)、マスコミ取材は一社二人に制限され、いかなる抗議の投書も行動も許されなくなった。
NGOは党の認可した以外のグループの活動は排除され、軍の特別警戒地区への立ち入りは厳密に警戒され、その結果、犠牲者の数もまったくの推測で日々データが更新修正されている。
共産党中央宣伝部の情報操作、情報統制に舞い戻ったのだ。
地震での犠牲者が69172名(6月18日現在)?
北川県では15600人が死んだが、身元確認は9000名だけだった。
文川も同様に15000人が死んだが、確認された身元は数千。「身元不明の多くを、現地の人が知らない。たぶん建設現場労働者で他の省からやってきた。茶摘みの労働者と養蜂業も多い。ともかく地元民が知らない死者は、身元不明としてカウントされちゃいないんだ。公式犠牲が出ているって? どうやって数えたんだね」(ヘラルドトリビューン、6月19日付け。取材にこたえた現地の人の声)。
真実は徐々に覆い隠されている。
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