なんでもありです。
世界のアル・カポネ?
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 より転載です。
世界のドーピング剤の製造基地は中国だった
北京五輪直前、125の製薬メーカーを捜索、3社の製造免許を剥奪 ****************************************
本来、「ドーピング」とは麻薬、刺激剤を意味する。
英語の源流は競馬のインサイダー情報、競馬馬に打つ刺激剤から「不正は賭け事」の意味にも使われる。スポーツが平和の祭典からビジネスとなるや、「競馬馬」並みにスポーツ選手が、これを悪用しはじた。
五輪でさえ過去に何人ものメダル選手がドーピングがばれて資格を剥奪された。
中国当局は国内製薬メーカー三社のライセンスを取り上げ、125社を罰金や営業暫時停止などの処分をした(NYタイムズ、6月20日付け)。
とくに小売りチェーンに出回っていた不正ドーピング剤が取り締まりの対象となった。
といっても125社のリストは最後まで公表せず、本当に手入れがなされたかどうか、疑念の余地が残る。
なぜならドーピング剤取り締まり強化は、たぶんに中国のジェスチャーの可能性が濃く、もともとが米国からの強い要請に基づいて、嫌々の捜査がなされただけである。
「米国で出回っている不正な薬品、ドーピング製品の99%が中国製品。昨年に中国の37社の製薬会社への調査を米国製薬査察当局が、中国に依頼していた」(同紙)。
中国当局が米国からの要請に基づいて37社を調べたところ、そのうちの17社は中国で登録のないメーカーだった。
昨今の風邪薬、へプリン剤など死者がでて国際問題化した悪性製薬ならまだしも、ほかにジェネリックと呼ばれる低レベルの薬品(赤チン、用度チンキ、点滴剤など)が中国で創られている事実は、今後おおきな問題になるだろう。
さてドーピングに絡んで中国には、もうひとつの問題がある。
それは中国人選手の精神的プレッシャーが尋常ならざる状態であることに密接に絡んでくる。五輪を控えて「愛国」キャンペーン下の中国では世論を挙げて「米国を越えるメダル数の獲得」が至上命令となっていることだ。
運動選手とはいえ、大方が一人っ子の漢族のふにゃふにゃ精神が、これを超克できるか?
筆者は、この点に一番の興味がある。
▼スポーツが国家の栄誉からカネに価値観が移行して
冷戦の最中、中国は37年間、オリンピックとは無縁だった。
毛沢東の時代、中国のスポーツはと言えば軍隊と国有企業のなかで、おもに軍人が武闘、銃撃などを中心の種目で育ったのみだった。
改革開放の波で、トウ小平はスポーツも国際化を目指し、国家挙げて、潜在的な選手を発掘し、国家がコーチを付け、専門的に育て上げるシステムを作り上げた。その動機の中心にカネを置いた。懸賞金、栄誉。
人々の目つきがかわった。
2004年アテネ五輪で、中国はロシアを抜いて世界第二位のメダルを獲得した。
そして、四年後を目指して多くの選手が来る日も来る日もメダルだけを目的に猛練習を積んできた。
「もし今度も勝たなければ、過去のメタルは意味のないこととなり、個人的にものすごい精神的プレッシャーがある」と実際に劉シアン(音訳不明。ハードル競技の選手)が語っている(ヘラルドトリビューン、6月20日付け)。
中国のメディアは有名選手の練習風景にまでテレビカメラを回し、ちょっとした怪我も、大きく報じている。
この点では野球選手の動向をこまめに追う日本のスポーツ新聞を変わりはないが。
一般的に五輪選手への過度に期待、とくに試合前に、国民の期待(中国の場合は特に出身地の地方政府)があまりにも大きいと、そのプレッシャーに耐えきれず試合に惨敗するケースは多い。
逆にのびのびと練習して、期待もされていない選手が金メダルということも往々にして起こった。
だから、柔な神経の一人っ子選手が、この精神の重圧にどこまで耐えるか、それが中国人の現代の精神状況を推し量れるバロメータになるやも知れず、個人的はとても興味があるのだ。
因みに日本の選手のなかには君が代をまともに歌えず、「自分を褒めて」も、国家には感謝せず、ひたすら新型水着の選定の話をしている。ドーピングには転じて馬鹿という意味もあるが。。。。。。。
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