老兵の独り言

八尾市をはじめとする全国での左翼情報チェックと真正保守の陣営拡大を願っています。 国連をはじめとする人権条約を基礎とする国内法の点検と法破棄運動も行っています。

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永山永輝先生の メルマガ版「台湾は日本の生命線!」 より転載しています。
この説 全面的に賛成である。
日台が「倭寇」の絆でむすばれた戦略を駆使しよう。


中国人の台湾人憎悪ー日台に急務の「倭寇」戦略
ブログでは関連写真も↓
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-695.html

■在台中国人の台湾侮辱言論事件  

この一文におけるキーワードは「文明」である。

今台湾で話題の人物が郭冠英。駐トロント弁事処(領事館)の広報部長だったが、これまでネット上において「范蘭欽」のペンネームを用い、台湾人侮辱の文章を書き続けてきた疑いで台湾国民の非難を浴び、十五日に本国へ召還された。

本人は「范蘭欽は共同執筆者。別人だ」と言い張るが、ネット上でも野党議員からも「本人だ」との証拠を突きつけられているところだ。すでに職を解かれ、公務員懲戒委員会の調査を受けることになっている。

ところで彼の台湾人侮辱言論は、戦後台湾を殖民地支配した当時の国民党中国人(外省人)の意識そのものに基づいている。台湾で生まれ育ち、その民主主義社会の恩恵を蒙りながらも、この島の人々を蔑視し続けるのは、大中国意識を捨てられないからだ。

■中華思想に基づく中国人の台湾人觀

所謂中華思想である。中華世界の辺境の小島の住民の分際で、中華の民である自分たちに帰順したがらない台湾人が許せないのだ。中華人民共和国の人々にしても、郭冠英=范蘭欽と同じような台湾人観を抱いていると、私はかねがね感じている。

そこで問題となっている彼の文章のくだりをいくつか紹介しよう。

―――私は高級な(高等な)外省人だ。職場は円環(※かつての台北の下町)に近かったが、あのような場所で食事をしたことはない。(2006年7月25日)

民主化時代の今日なお、かつて被支配民だった台湾人を劣った人間、薄汚れた人間と見下す特権階級意識(人種的優越感とも言える)から抜け出せないでいる。

■国民党の台湾人弾圧を「徳政」と呼ぶ残忍さ

―――戒厳令は当時の政府の徳政だった。台湾は安定の中で発展できたのだから。(2007年8月6日)

国民党は戒厳令下の恐怖政治で、自らの悪政に対する台湾人の反抗を徹底的に封じたが、それを「徳政」と呼ぶ残忍さを見よ。軍事優先だったあの時代、台湾の経済復興は大幅に遅れたが、台湾人の近代的文明力で何とか「発展」を見たと言うのが事実ではないのか。

―――私も少年野球(※渡米したチームのテレビ中継)を徹夜で見た。それは中華台北チームであり、中国を代表していたからだ。しかしその後、野球には「台湾独立」味、東洋味(東洋=日本の影響が強い)が伴うようになり、嫌になってきた。台湾の政治は野球だと思う。(2008年8月21日)

台湾は中国から切り離された「独立」した存在。この現実をヒステリックに否定し、台湾は中国を代表するとの幻想にすがる中国人の夢遊病体質。幻想を受け入れない台湾人は憎悪の対象となる。なお後述するが、「東洋=日本」の影響への嫌悪感が重要だ。

■中華人民共和国と歩調を合わせる理由

―――過去一世紀の間、このエスニックグループ(※台湾人層)は服従、反抗を繰り返し、見掛け倒しで、多数で少数を責め立て、暴力で弱者をいじめる。鬼島(※悪魔の島)の大きな問題は白雉のためにロジックが永遠に定ならないことにある。(2008年12月15日)

日本、国民党当局に服従したり反抗したり、と言いたいようだが、台湾人が国民党の悪政に反抗し、弾圧を受けて沈黙を余儀なくされたと言うのが事実だろう。それでも台湾人は民主化後、少数の外省人には寛大で、共存の手を差し伸べているのだ。ところが支配者の座を奪われたこれら中国人には台湾人を信用できず、その報復を恐れ、被害者面をして台湾人を罵る傾向が目立つ。

―――弱小国には外交などない。台湾は国家ではないのだから、さらに外交などない。(2008年12月17日)

台湾で台湾人政権が発足するや、台湾独立の動きと騒いで中華人民共和国と歩調を合わせる悪劣さ。現在の国民党政権の中国傾斜の動機も、そもそもはそこにあった。

■台湾人の近代文明を弾圧したい中国人

それでは、このような台湾人を今後いかに取り扱うべきなのか。「台巴子(※低レベルの台湾野郎)には専制政治が必要だ」と題する文章で次のように書いている。(2009年2月8日)

―――中国は台湾を武力占領した後も、台湾人には政治を開放してはだめだ。鎮圧を加え、反対意見は粛清し、思想改造を行って、台湾独立思想という癌細胞を徹底的に取り除かなくてはならない。

―――陳儀(※終戦直後の台湾長官)は台湾で仁政を行ったが、その結果倭寇(※日本教育を受けた台湾人)に反抗の機会を与え、二・二八事件を起こさせた。

―――祖国(※中華人民共和国)に回帰しても鎮圧は必要だ。もし中国人の血が流れているなら、こうした倭寇どもには厳しく打撃を与え、許容してはならない。

台湾を占領した陳儀の政治は略奪を旨とする中国伝統の愚民統治。これに近代国民教育を日本時代に受けている台湾人が黙っていられるわけがない。そこで抗議デモを行ったところ、陳儀は機銃掃射でそれに応えた。かくして発生したのが四七年の二・二八事件。全土に衝突、暴動が広がったが、中国から派遣された軍隊によって、三万人弱の台湾人が殺された。これが「倭寇の反抗」事件の真相だが、この台湾大虐殺事件について中国人には反省などないようだ。中華文明を忘れ、近代的な先進文明を持つ台湾人が、いまだに怖く、そして憎くて仕方ないと見える。

■中国人から見れば台湾人は「日本人」

郭冠英=范蘭欽の言論は、ここまで冷酷、不条理、本末転倒のものであるが、多くの台湾人はもちろん、これを彼一人の考えだとは思っていない。自由時報は社説で「范蘭欽現象は馬政権の中国傾斜と傾中反民主の必然効果」とし、政権の権力が少数の「高級外省人」に握られていることに危機感を隠さない。

ところで、日本人はここで何に注目するべきだろうか。

いまだに中国人が台湾人を「倭寇」(中国に歯向かう日本人)と呼ぶのが興味深い。中国人はよく、台湾人が中国人意識を持ち得ない理由を日本時代の影響に求めたがるが、それは正確だと思う。あの時代以来、高い民度を持つ台湾人を低民度の中国人に同化させるには「思想改造」以外にないと言うのも正しいだろう。事実、国民党は戒厳令下で、中国人化教育と言う思想改造政策を試みてきたが、それでも改造しきれなかったのだから憎しみは増幅されるばかりだ。

■日台は海洋文明で中国を攻めろ

そこで「倭寇」だが、もともとこれは単なる海賊と思われがちだが、実際には明と言う閉鎖的な暗黒王朝の海禁政策に従わない自由で開放的な海上交易勢力のことだった。

言わば東アジアの世界秩序(中華の冊封朝貢体制)の破壊勢力である。明朝はこれに対処しきれず、やがて開港を余儀なくされ、さらに海防で疲弊して、滅亡の道を歩んで行った。だから中国人の倭寇への憎悪は並大抵ではない(もっともその多くは日本人ではないが。『明史·日本伝』には「大抵真倭十之三,从倭者十之七」とあり、倭寇の十人中七人は日本人に従う漢人だと)。

こうして見ると倭寇と明朝との戦いは、海洋文明と大陸文明の衝突だったと言うことがわかる。そして翻って今日の日本と台湾を見ると、中国にとってこの両国民は、中国への従属を拒む「倭寇」そのものではないだろうか。

そこで構築するべきなのが日本人と台湾人による「倭寇戦略」なのだ。両国は中国の勢力下に陥ると言う文明的な悲劇に見舞われる前に、同じ海洋国家として手を携え、中国の一党独裁の中華思想体制が脅えてやまない自由、民主、人権、法治の価値観を発信し続け、その内部崩壊を促すと言う戦略である。

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