今朝の報道番組で、「英雄的に救助活動しているニュース、自己犠牲的に救助活動しているニュースを放送しろ」と共産党中央は指示を出している、と報じていました。
今後そのようなニュース・写真が多くなること請け合いです。
以上小生のコメントです。
追加五万の軍隊を被災地に派遣、しかし国民の不満は相当に根強い
四川省被災地に一番乗りは「中央電子台」。情報操作が明瞭 ****************************************
NYタイムズの記事をみて首を傾げた。
「いち早く現場から報道しようと、中国の歴史始まって以来、規制のない報道が続き、温家宝首相の現場での陣頭指揮が目立つ。『軍が諸君らを助けに来る』と温首相は激励しながら、軍指導部に強く命令している。『早くやれ、可能なコトはすべて迅速におこなえ』。ミャンマーの救援隊受け入れ拒否と対照的である」(5月14日号)。
この記事を書いたアンドリュー・ジャコブ記者は、北京からテレビをみて記事をものにしているようだ。
現場で本当に何が起きたかを見ていないのではないか。
国営「新華社」と「中央電子台」は温首相と軍の活躍しか放映していない。
英雄的な救助活動、孤立していたチベット族とチアン族の多い「文川」への一番乗りの軍とヘリコプターの活躍。30時間ぶっとおしで歩いて駆けつけた軍が「英雄」らしい。
目的は明らかである。
北京五輪を前に『愛国主義』に、災害救助を転用しているのだ。
疑問はネットの書き込みから上がった。
「こんなときに聖火リレーを派手にやるのは恥ずかしくないか」「外国の援助を受け入れるべきではないか」。
もとより第一報の映像は成都大学の学生寮が揺れる映像で、学生が写メールから流した。ネットは「当局は一週間前から地震を予知していたのに知らせなかった」という投書も目立ち、軍の英雄的救援活動を激賛する「やらせ」の投書の間隙をぬって、頻々に掲載されている。
▲日本のテレビが以外に活躍した
映像の断片が或る事実を物語る。
「怪我をした身内を抱える夫人が軍に『早くやれ(救援を)』と怒鳴っている。(ということはテレビのいないところで軍は動いていないようだ)
「荷物を貨車につみこむ映像では、チンタラ、渋々作業している兵隊が映し出されている」
日本と台湾のテレビが現場へ直行しての大活躍は、国営新華社や中央電子台の、制御された情報操作の情報を越えた。
共産党中央宣伝部はにがにがしい思いだろう。
各社、どういうルートを使ったか、軍隊と同じくらいのスピードで現場に到着して中継を始めた。
中継車ではないから画像は不鮮明だが、倒壊した家屋、ビル、病院の阿鼻叫喚、収容所の炊き出し風景。
そのどこにも軍の活躍がない。医者、看護婦と民間ボランティアが忙しく立ち回り、日頃住民に威張っている共産党員らしき姿もない。
それでも評価すべき変化はいくつかある。
SARS騒ぎのおりに中国は、情報を一切隠して、そのために伝染病は世界各地へ広がった。
SARSを告発した医者を中国はいまだに軟禁している。
世界のメディアが、こうした類いの情報隠匿を非難した。
AIDSを告発した女医も、河南省で軟禁状態にある。AIDSの実態は、いまも伏せられている。
1976年の唐山地震は、当初から完全に情報を伏せた。いまもって犠牲者の数が分からず、最近は少なめの24万人説を流している。
北京五輪の聖火リレーでは世界各国の“歓迎”風景と巨大な五星紅旗の林立で『愛国』を煽り、胡錦濤の訪日は天皇陛下がホテルに見送りにきた場面を特筆した。
愛国、愛国、愛国。いったい毛沢東思想に代替できるかのように愛国を吹聴したが、民草は立ちあがらなかった。
四川省地震は隠蔽のしようがなかった。
ならば、愛国の旗を高らかに掲げて政治宣伝に転用し、大いに利用しようとした中央情報宣伝部の指令書の存在がばれた。それを伝えたのが日本の親中派のメディアだった。